「ゴリラはアフリカにいる」っていうのは聞いたことがあると思いますが、でも、アフリカのどの辺にいるんでしょうか?
最近2月28日に公表された論文に分布図があったのでご紹介しますね。「気候変動の影響にさらされているアフリカ類人猿のサイト」という論文で、気候変動がアフリカの類人猿にどんな影響を与えようとしているのかを調べている論文なんですが、そのなかにある地図です。
”Exposure of African ape sites to climate change impacts”(2024年2月28日)
地図はこちらです。
ゴリラの他に、チンパンジーとボノボのサイトも含まれていて、全部で333箇所のサイトが灰色で示されています。太い線で囲まれているところが、生息地を示していて、
赤 :G.b.beringei (マウンテンゴリラ)
緑 :G.b.graueri(ヒガシローランドゴリラ)
紫 :G.g.diehli (クロスリバーゴリラ)
青緑:G.g.gorilla(ニシローランドゴリラ)
となっています。こうしてみるとマウンテンゴリラが住んでいるのが、ルワンダとウガンダ、そしてコンゴ民主共和国の国境近辺だけなんだな、と分かりますね。
・ヒガシローランドゴリラはコンゴ民主共和国の東部だけ。
・クロスリバーゴリラは、ナイジェリアとカメルーンの国境あたり。
・ニシローランドゴリラはカメルーン、中央アフリカ、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、アンゴラ、ガボン、赤道ギニアに分布しています。
おおおざっぱに言うと、アフリカ大陸の真ん中あたりにしかいないんですね〜。
こちらの写真は、ルワンダのマウンテンゴリラ。シルバーバックのどっしりした背中。貫禄たっぷりに何度も立ち止まりながら、ゆっくりと木の向こうに行ってしまいました。